「子供の時間を犠牲にしたくない」年収1150万30代後半製薬MRえりっくさんが語る本業×複業での家族と両立戦略とは【TEKO独占インタビュー】
えりっくさん
海外輸出コース5期生
製薬業界15年のキャリアと、消えゆく職種への危機感
えりっくさんは大手製薬会社でMR(医薬情報担当者)として15年のキャリアを積んできた。医師や薬剤師に医薬品の情報を届け、現場での処方提案を行う専門職だ。年収は額面で約1,150万円。製薬業界の中でも恵まれたポジションにいることは本人も自覚していた。しかし、その安定の裏側で「MRという職種自体がなくなるかもしれない」という危機感が年々大きくなっていたという。
実際にえりっくさんの会社では、ここ数年で大規模なリストラが繰り返されている。かつて同じフロアにいた同僚が突然いなくなる光景を何度も見てきた。MR不要論はメディアでも取り上げられるようになり、業界全体で人員削減の流れは加速している。「次は自分かもしれない」──そんな不安を抱えながらも、目の前の業務に追われ、何も動けない日々が続いていた。年収が高いからこそ、同じ待遇の転職先を見つけることも容易ではない。いわゆる「高年収の罠」に陥っていた。
「今を大事にしたい」──副業を決意した本当の理由
副業を始めた動機は、単なる収入の上乗せではなかった。えりっくさんには幼い子どもが2人いる。平日は朝から晩まで外回り、週末も疲れて寝てしまう。子どもと過ごす時間が圧倒的に足りない現実に、強い焦りを感じていた。「会社のために時間を使い続けて、子どもの成長を見逃すのか」──その問いが頭から離れなくなった。
もともと25か国を旅したバックパッカーだったえりっくさんは、「今この瞬間を大事にする」という感覚を身体で知っていた。旅の中で出会った人たちは、自分の人生を自分で決めている人ばかりだった。それなのに、いつの間にか自分は会社に人生の時間を預けきってしまっている。妻に「副業やってみたら」と背中を押されたことが最後のきっかけになった。会社の看板ではなく自分の力で稼ぐ手段を作ること。それが家族との時間を取り戻すための第一歩だと確信して、海外輸出の世界に飛び込んだ。
朝4時起き、子どもが寝ている3時間で勝負する
えりっくさんの副業スタイルは徹底的に早朝型だ。毎朝4時に起床し、家族が起きてくる7時までの約3時間を副業に充てている。子どもの世話はワンオペで回しているため、日中や夜間に作業時間を確保することは現実的に不可能だった。「子どもが寝ている時間に全部やる」と決めたことで、生活リズムが一気に変わった。
最初の頃は早朝に起きること自体がつらかったが、1週間もすれば身体が慣れてきた。むしろ、誰にも邪魔されない静かな時間に集中できる快適さを知ってしまったという。リサーチ、出品、梱包の準備を3時間の中で回し切る。限られた時間だからこそ無駄を排除し、やるべきことだけに集中する習慣がついた。通勤時間も活用し、車の中でリサーチや情報収集を行うことで、朝の3時間の密度をさらに高めている。
開始10か月で月30万円台を安定──積み上げた実績の裏側
海外輸出を始めて10か月が経った頃、月の利益は30万円台で安定するようになった。最初の数か月は月数万円程度だったが、リサーチの精度を上げ、回転率の高い商材を見極めるスキルが身についてきたことで、利益が階段状に伸びていった。特に転機になったのは、TEKOのコミュニティ内で先輩メンバーから教わったリサーチの型を愚直に実践し続けたことだ。
えりっくさんが強調するのは「特別なセンスは要らない」ということだ。朝4時に起きてコツコツ出品し、売れたら丁寧に対応する。その繰り返しを10か月間やり続けた結果が月30万円台の安定収入につながった。ワンオペ育児の中でも、副業の売上が毎月着実に積み上がっていく手応えは大きな支えになったという。「自分でも稼げるんだ」という自信は、会社への依存心を確実に薄めてくれた。
副業が本業のマインドを変えた
副業を始めてから、本業であるMRの仕事への向き合い方にも変化が生まれた。以前はリストラへの恐怖から「しがみつくしかない」と思い込んでいたが、自分で稼ぐ力を手に入れたことで、会社に対して精神的な余裕ができた。評価や人事に振り回されることが減り、純粋に目の前の仕事に集中できるようになったという。
もうひとつの大きな変化は、時間に対する意識だ。副業で「1時間でいくら稼げるか」を肌感覚で知ってしまうと、ダラダラと残業する意味がなくなる。本業でも無駄な会議や非効率な作業を減らす工夫を自然にするようになった。結果として、以前より早く帰宅できる日が増え、子どもと過ごす時間も確保できるようになった。副業が本業の生産性を上げ、家族との時間も生み出す──この好循環こそが、えりっくさんが手に入れた最大の成果だ。
「動かないリスクの方が怖い」──迷っている人へのメッセージ
えりっくさんに「副業を迷っている人へ一言」と聞くと、即座に返ってきたのは「動かないリスクの方が圧倒的に怖い」という言葉だった。年収1,000万円を超えていても、会社が自分を守ってくれる保証はどこにもない。リストラは突然やってくる。その時に「会社以外の収入がゼロ」という状態が、どれだけ危険かを想像してほしいという。
「最初の一歩が一番重い。でも、やってみたら意外となんとかなる」──えりっくさんはそう振り返る。朝4時起きも、ワンオペ育児との両立も、始める前は不可能だと思っていた。しかし実際にやってみると、人間は環境に適応するものだと気づいた。TEKOに入って同じ志を持つ仲間と出会えたことも大きかったという。一人では続けられなかったかもしれないが、コミュニティの存在が背中を押し続けてくれた。年収や肩書きに関係なく、「自分の力で稼ぐ」という経験は、人生の選択肢を確実に広げてくれる。迷っているなら、まず動いてみてほしい。
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