「専門性が高いほど会社に依存するのは怖い」年収650万30代大手化学メーカー開発職のけーさんが語る本業×複業のパラレルキャリア戦略とは【TEKO独占インタビュー】

けーさん

30代大手化学メーカー開発職年収650万

海外輸出コース3期生

化学メーカーの研究開発職10年目――専門性が高いほど会社に依存する怖さ

けーさんは30代前半、大学院で化学を専攻し、B2B化学メーカーの研究開発職として10年目を迎える。日用品から街づくりまで幅広い用途の製品開発を手がけ、複数の製品を立ち上げた実績を持つ。年収は600〜700万円、家賃補助などの福利厚生を含めると実質800万円程度だ。

ただし理系専門職は知識が狭く深い分、転職市場での汎用性が低い。会社側も「辞めないだろう」という前提で給与を設定する構造がある。製薬や化学のような参入障壁の高い業界では、業界知識を直接活かせる副業もほぼ存在しない。収入の柱を1つに依存することへの恐怖は、専門性の高さそのものから生まれていた。

20代後半で体調を崩した経験が、収入の複数化を決意させた

きっかけは、20代後半にがむしゃらに働いた末に体調を崩しかけた経験だった。コロナ禍の疲労蓄積も重なり、「もし体が動かなくなったらどうなるのか」という恐怖が現実味を帯びた。投資はしていたが、自分の努力が直接反映される形で収入を得たいという思いが強まった。

しかし入会前の1年間は、本質的な行動に踏み出せずにいた。FPなどの資格勉強に時間を費やしたが、「稼ぎたい」という本心を直視する代わりに、周辺活動で自己納得感を得ていた状態だった。目的が定まらないまま手段だけを集める日々を、本人は「失敗が怖くて本質から逃げていた」と振り返る。

初月10万円から落ち込み、需要と供給の見直しで月利30万円へ

入会初月はホリデーシーズンと重なり、利益10万円を達成した。しかし春頃には数万円台まで落ち込んだ。原因は、自分の思い込みで商品を選び、需要と供給のバランスを考えていなかったことだった。ライバルが多い「分かりやすい商品」を出していたことに、コンサルを通じて気づいた。

商材の見直しと取り組み方の改善により、夏には利益20万円台に回復。トランプ関税の影響で再び数万円まで落ちる局面もあったが、12月には30万円を突破した。講師の実践的なアドバイスを素直に取り入れ、需要と供給のバランスで利益が取りやすい商材を選ぶ目線が身についたことが転機だった。

経営者視点の獲得が本業の管理職昇進につながった

副業で得た最大の変化は、サラリーマンとしての自分を客観的に俯瞰できるようになったことだった。給料が決まった日に振り込まれる立場では見えなかった、経営者側の難しさとすごさを実感した。その視点が後輩指導や組織運営に直結し、若手での管理職昇進が決定した。

副業で稼げるようになったことが安心感となり、本業でもより肩の力を抜いてチャレンジできるようになった。手は抜かないが、1つの収入源への依存から解放されたことで、本業のパフォーマンスもむしろ上がっている。入会していなければ「また資格勉強を始めて、1年間何も変わらなかった」と断言する。

外注化と不動産投資――実家の中野マンション相続も見据えた資産形成

今後は海外輸出の外注化を進めて自分の手を離しつつ、不動産投資への展開を考えている。株式投資も行っているが、相場の上下に左右される受動的な運用よりも、自分の意志が反映できる事業や不動産に資金を振り向けたい。

実家は中野に5階建て20世帯のマンションを所有しており、将来的に相続する見込みがある。幼少期から「金持ち父さん」を読まされて育った環境もあり、不動産への関心は以前からあった。コロナや震災のような予測不能な事態に備え、なるべく早い段階で収入とキャリアを広げる挑戦を踏み出すべきだと、けーさんは考えている。

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