「妻のために副業を始めた」30代前半年収700万円大手メーカーエンジニアのTOMOさんが語る夫婦の働き方とは【TEKO独占インタビュー】
TOMOさん
海外輸出コース1期生
百年企業のエンジニアが、結婚後に抱えた「もうひとつの課題」
TOMOさんは30歳、創業百年超の大手メーカーで回路設計に携わるエンジニアだ。高校から工学系の専門校へ進み、大学院を経てそのまま入社し7年目。年収は600〜700万円。転職市場でも通用するポータブルスキルを持ち、本業に不満があったわけではない。暮らしに困っているわけでもなかった。
転機は結婚だった。接客業で働く奥さんは、人間関係の負荷が大きく、給料はTOMOさんの半分以下。将来子どもができて働けなくなったとき、家でできる仕事があれば――そう考えたのが、副業という選択肢を真剣に検討し始めた最初の瞬間だった。自分ひとりの収入で生活できないわけではない。ただ、「奥さんの働き口を作りたい」という生活課題が、行動の着火点になった。
noteの購入から半年、一期生募集への即決
TOMOさんが最初に動いたのは、TEKOの入会よりも半年ほど前のことだ。Xで見かけたプロパー八重洲のnoteを、値上げ前の勢いで購入した。ただ、結婚の準備と重なり、すぐには読み込めなかった。noteを買っただけの状態が半年続き、そこへTEKO海外輸出コース一期生の募集が届いた。
面談で印象が変わった。自分より明らかに高い年収帯の人たちが次々と入会し、準備を始めている。その事実を聞いたとき、「何甘えてたんだろうな」という感情が湧いた。無料なら先延ばしにしていたかもしれない。お金を払えば意地でもやるだろうという自分の性格を見越して、入会を即決した。奥さんのためという動機と、自分を追い込む仕掛け。ふたつが揃ったことで、一歩を踏み出せた。
朝6時から深夜1時まで、本業と副業を重ねる日常
平日の朝6時に起きて、7時まで顧客対応や事務処理をこなす。自転車で出勤し、定時は17時、繁忙期は21時まで。帰宅後は奥さんが帰る20時までに晩ご飯を作り、21時前から副業に取りかかる。風呂のあいだも手を動かし、就寝は深夜0時から1時。土日は接客業の奥さんが出勤しているため、ひとりの時間をそのまま作業に充てる。
梱包と発送は最初期から奥さんが担い、TOMOさん自身が梱包した回数は数件あるかないか程度だ。最近は最安値の確認も奥さんに教えて任せている。リサーチと出品には外注を4名入れ、自分の稼働時間そのものは減っていないが、時間の使い先が変わった。外注向けの教育動画を作ったり、リスト管理の効率化を試したり、新ジャンルのリサーチに時間を割いたり。「減らす」より「再配分する」ことで、組織の出力を上げてきた。
20万円の壁と、単価を上げた7月の転換
2024年4月、月利1〜2万円からのスタート。夏にかけて数万円ずつ積み上げ、秋には10万円台に届いた。しかしそこから先、20万円の壁がなかなか越えられなかった。10万円台後半と20万円手前を行き来する状態が、翌年2025年6月まで約9か月続いた。外注の縮みへの対処、採用と離脱の繰り返し、教育動画の制作――手は止めなかったが、数字は停滞していた。
2025年7月、扱う商品の単価を引き上げたことで局面が変わり、月利は一気に60万円前後まで伸びた。翌8月はやや落ち着いて40万円ほど。停滞期に折れなかった理由を聞くと、「自分より遥かに忙しい人が組織化で回して稼いでいる。その実績を見たら、甘えたことは言ってられない。折れる理由がない」と返ってきた。根性論ではなく、環境から得た客観的な判断基準が、長い停滞期を支えていた。
「時間がない」を疑うところから始まる
TOMOさんがTEKOに感じている価値は二つある。ひとつは講師陣のレスポンスの速さと正確さ。入会直後は自分でも鬱陶しいと思うほど質問を重ねたが、忙しいはずの講師陣が面倒がらずに丁寧に答え続けてくれた。もうひとつは、異なる職種・異なる忙しさの中で副業に取り組むメンバー同士の情報共有だ。「自分以上に忙しい人がどうやって時間を捻出しているのか」。その具体例に触れられる環境が、自分の言い訳を封じてくれる。
本業と副業の両立を考えているが一歩を踏み出せない人に向けて、TOMOさんはこう語った。「時間がないという思い込みは一旦捨てて、まずやってみる。やってから本当にどうにもならないなら、その要因を排除できないか考えていけばいい」。一人なら困らなかった。けれど、奥さんの働き方を変えたいという生活課題があったから動けた。動いてみたら、時間は「ない」のではなく「作れる」ものだった。TOMOさんの1年半は、その証明になっている。
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