「今FIREしたらつまらない」40代年収1100万円サービス業界経営企画勤務ちーさんが語る本業×複業のやりがいとは【TEKO独占インタビュー】
ちーさん
海外輸出コース5期生 / 不動産コース
M&AやIPOを経験した経営企画のプロが、なぜ副業に踏み出したのか
ちーさんは40代。サービス業界で経営企画に携わる会社員だ。これまで4社を経験し、営業、事業の数値管理、医療業界でのFP&A(予算編成・予実管理)、M&AやIPOへの参画と、一貫して「数字を見る仕事」を積み重ねてきた。現在の会社は自分の趣味に通じる業界で、好きなことを仕事にしたいという思いから選んだ職場だった。
しかし入社後、期待していたIPOがなくなり、業務がルーチン化した。前職でも同じ経験をしている。プロジェクトが終われば月次の数字を回すだけになり、張り合いが消える。投資や資産形成を地道に続けてきたこともあり、経済的には働かなくてもいい状態に近づいていた。けれど「FIREして毎日暇だったら幸せか」と自問したとき、答えはノーだった。性格的に、何もしない日々は耐えられない。そんなタイミングでプロパー八重洲のInstagramが目に入った。
「会社員には価値がある」という言葉が、そのまま自分の実感だった
会社員であることの価値、PLを作ってBSを膨らませるという考え方。プロパー八重洲の発信は、ちーさんがファイナンスの現場で体感してきたことと重なった。5月中旬にInstagramを見つけ、旅行先で過去の発信を見返し、6月1日のギリギリのタイミングで面談を受けて即入会を決めた。迷いはあったが、「またなにか頑張りたい」「張り合いのある日々を取り戻したい」という感覚が背中を押した。
これまで簿記の通信教育や英語のオンラインコースを受けた経験はあった。しかしどれも黙々と一人で取り組むだけで、周囲から刺激を受ける環境ではなかった。同じように挑戦している人たちの存在を間近で感じられる場に身を置くのは、ちーさんにとって初めてのことだった。
1ヶ月目は売上ゼロ。「このまま一生売れないのでは」という恐怖
入会後、平日は定時退社のあと2〜3時間を事業に充て、リモートワークの日には梱包作業も行い、土日もコンスタントに稼働した。言われたことはまずちゃんとやろうという姿勢で臨んだ。しかし1ヶ月目はアカウントトラブルもあり、売上はゼロ。入会時期が遅かった焦りも重なり、「このまま一生売れないのではないか」と本気で不安を感じた。
ところが2ヶ月目に入ると、状況は一変した。商品が立て続けに売れ始め、売上は約80万円に達した。ただし利益率は薄く、手元に残る金額は決して大きくない。しかも売れた商材はすぐにレッドオーシャン化してしまう。来月同じものが売れる保証はどこにもない。「常に新しい動きをし続けなければならない」という事業の厳しさを、身をもって知った2ヶ月間だった。
人の数字を追いかけてきた自分が、自分の数字を追いかける側になる面白さ
FP&Aとして長年、他部署の予算達成率を見ては「あと2%積んでこい」と言う側にいた。その自分が今、自ら売上目標・販売数目標・出品数目標を立てて追いかけている。達成できた項目とできなかった項目がはっきり分かれる緊張感は、会社で他人の数字を見ていた頃とはまったく違う。自分が当事者になる面白さがある、とちーさんは言う。
「結局、自分がやってきたことだから、できないわけにもいかない」。その言葉には、キャリアで培った数値管理のスキルを副業に転用することへの静かな覚悟がにじむ。事業計画を立て、実績と比較し、差分を分析する。やっていることはFP&Aそのものだが、対象が自分の事業に変わっただけで質感はまるで違う。数字を見るのが好きだからこそ、事業を回すこと自体が楽しいと感じられている。
「やめられるのにやめない」という選択が、いまの原動力になっている
ちーさんは以前から、会社一本に依存するリスクを感じていた。上司は選べない、好きな仕事に就ける保証もない、転職しても叶うとは限らない。だからこそ株式投資や不動産購入をコツコツ続け、いつでも辞められる状態を作ってきた。実際、今の会社を辞めても生活は成り立つ。けれど辞めたら、きっとつまらなくなる。
自分でコントロールできることにはストレスが少ない。会社ではM&Aの行方も人事異動も自分では決められなかったが、副業は自分のアクション次第で結果が変わる。周囲のメンバーが成果を出す姿を見ると「まだ甘えてはいられない」と感じるし、合同の場に足を運ぶたびに「来てよかった」と思える。簡単ではない。体力的にも若い世代のようにはいかない。それでも、張り合いのある毎日を自分の手で作り出せている実感が、ちーさんを動かし続けている。
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