不動産投資
不動産をTEKO視点で比較し、自分に合う一手を見極める
年収800万円、1,000万円、1,400万円と積み上げてきた会社員ほど、「そろそろ資産を働かせたい」「本業以外の柱がほしい」と考えたときに、真っ先に不動産投資が候補に上がります。ところが、いざ動こうとすると、ワンルームか一棟か、都心か地方か、現金か融資かと選択肢が一気に増えて、結局2年も3年も決めきれないまま時間だけが過ぎていく——これは高所得層でよく起きるパターンです。
この記事は、TEKOで不動産と海外輸出の両方に取り組むメンバーの実際の入り方を横並びで比較しながら、「どの物件が儲かるか」ではなく「自分の年収・与信・使える時間で、どの順番なら失敗しにくいか」を見極めるための判断軸を整理します。読者が読み終えたときに、今すぐ動く領域・相談してから動く領域・まだ動かない領域を自分で線引きできる状態を目標にしています。

01高所得会社員が不動産で「勝ちやすく、負けやすい」二面性
高年収の会社員は、不動産投資において構造的に有利です。年収700万円から1,400万円のレンジは、金融機関の与信評価が高く、融資が通りやすい。頭金を厚く積める余力もあり、月々の返済に対する耐性も高い。つまり、同じ物件でも会社員という属性そのものが「武器」になります。
一方で、この層には固有の落とし穴が2つあります。1つ目は、生活が破綻しにくいがゆえに「動かない」ことのコストが見えにくいこと。年収1,000万円あれば、投資をしなくても当面は困りません。だからこそ、20代後半から30代前半という、融資年数を最大35年で組める時間的アドバンテージを、判断の先延ばしで失いやすい。2つ目は、逆に「営業されやすい」こと。属性が良いほど、利回り4%台の新築ワンルームのような、業者側に都合の良い商品が集中的に持ち込まれます。
TEKOのメンバーにも、この二面性を地で経験した人がいます。あるメンバーは3年前にワンルームマンション投資を始めましたが、不動産取得税・固定資産税・金利上昇という保有コストの重さを実感し、直近では損切り売却を進めている最中です。年収も属性も申し分ない人が、入口の判断を誤ると、数年かけて「勉強代」を払うことになる——この現実を、まず出発点に置きます。

02まず分けるべき4つの判断軸:与信・キャッシュフロー・出口・空室
不動産を比較するとき、多くの人が「利回り何%か」の1軸だけで見てしまいます。しかしこの1軸判断こそが、保有後に効いてくるコストや売却時の選択肢を見落とす最大の原因です。判断は最低でも次の4軸に分解してから始めます。
| 判断軸 | 何を見るか | 高所得会社員が見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 与信 | 年収・勤続年数・自己資金で、いくらまで・何年で借りられるか | 与信は「今」がピーク。転職・独立・住宅ローンで一気に変わる |
| キャッシュフロー | 家賃から返済・管理費・税を引いた月々の残り | 表面利回り5%でも、諸経費で手残りが月1〜2万円に縮む |
| 出口 | 5年後・10年後にいくらで、誰に売れるか | 新築ワンルームは購入直後に2〜3割下がる例がある |
| 空室リスク | 空室が続いたとき、何ヶ月まで自己資金で耐えられるか | 年収が高いと耐えられる分、赤字を放置しがち |
この4軸を分けると、たとえば「表面利回り8%だが空室率の高い地方物件」と「表面利回り5%だが空室リスクの低い都心物件」を、同じテーブルで比較できるようになります。片方だけを見て飛びつくと、短期的には魅力的でも、長く続けたときに本業の給与を毎月持ち出す構造に陥りかねません。
与信は「今の年収」を資産として使う発想
TEKOのあるメンバー(34歳・薬剤師・年収約700万円)は、融資獲得までに5〜6回の融資拒否を経験しています。年収700万円という決して低くない属性でも、事業計画や物件の見せ方次第で金融機関の判断は割れる。逆に言えば、与信は「今の年収があるうち」に、正しい順番で使えば強力な資産になります。会社員という属性を、辞めてから「あの与信を使っておけば」と後悔する人は少なくありません。

03TEKOメンバーの「不動産への入り方」を横並びで比較する
抽象論より、実際の人の入り方を並べたほうが判断に落とし込めます。TEKOには不動産と海外輸出の両輪で動くメンバーが多く、年齢・本業・年収・副業の進み具合によって、不動産への向き合い方がはっきり分かれます。
| メンバー像 | 年齢 | 本業 | 副業(海外輸出) | 不動産スタンス |
|---|---|---|---|---|
| 事業を先に大きくした人 | 34歳 | 元・大手海運の連結決算担当 | 月利 安定100万〜最大200万円 | 家賃年収1億円超・月間CF200万円 |
| 本業年収が高い人 | 20代後半 | 半導体メーカー装置営業(年収1,400万円) | 副業月利30万円 | 高与信を背景に不動産投資を検討 |
| 家業と両立する人 | 34歳 | 薬剤師・家業のメーカー勤務(年収約700万円) | 副業月25万円 | 融資獲得済(拒否5〜6回を経て) |
| 副業を始めたばかりの人 | 29歳 | 鉄道会社の電気系職種 | 開始2ヶ月目・初月12万円 | 不動産コースは「必ずやる予定」 |
| 一度つまずいた人 | 20代後半〜 | 会社員+外注運用 | 月利150万円水準まで到達 | ワンルーム投資を損切り売却中 |
この5パターンを比べると、大事なことが見えてきます。年収1,400万円の人と、年収700万円の人と、副業を始めて2ヶ月の29歳とでは、「今すぐ不動産に踏み込むべきか」の答えがまったく違うということです。事業を先に月利100万〜200万円まで育てた34歳のメンバーは、その事業所得と実績を背景に不動産の与信を厚くできました。一方、副業初月12万円の29歳は、不動産を「必ずやる予定」としつつ、まず海外輸出でキャッシュと実績を作る順番を選んでいます。
比較すべきは結果の金額ではなく、そこに至るまでの制約条件と順番です。同じ「月利30万円」でも、本業年収1,400万円の人にとっての30万円と、年収700万円の人にとっての25万円では、家計に占める意味も、次の一手の切迫度も違います。

04数字を読み違えないための3つのチェック
不動産でも海外輸出でも、実績数字が出てくると、人はそれを額面通りに受け取りがちです。しかし高所得会社員が判断に使うべきなのは、数字の「大きさ」ではなく「性質」です。次の3つを必ず分けて読みます。
- 売上か、利益か:月利200万円と月商200万円はまったく別物です。海外輸出で「月200万円」と聞いたとき、それが粗利なのか売上なのか、外注費や仕入れを引いた後なのかで、意味が10倍変わります。
- 一時点か、継続水準か:あるメンバーの海外輸出の月利は、数千円→1〜2万円→10万円→30〜40万円→40〜50万円→60万円→100万円超→150万円水準と、1年4ヶ月かけて段階的に伸びています。最高値の150万円だけを切り取れば派手ですが、実態は積み上げの結果です。不動産の利回りも同じで、満室想定の数字と、空室を織り込んだ実質を分けます。
- 税引前か、税引後か:家賃年収1億円という規模でも、そこから経費・税・返済を引いた後のキャッシュフローが月間200万円、という構造を理解して初めて数字が使えます。表面の年収と手残りは別物です。
この3チェックを通すだけで、「利回り8%」「月利100万円」といった見出し数字に振り回されなくなります。

05ワンルーム投資でつまずいた実例から学ぶ「出口」の設計
損切りの実例ほど、教科書より学びが濃いものです。TEKOのあるメンバーは、3年前にワンルームマンション投資を始めました。当時の判断は決して非合理ではなかったはずですが、保有していくうちに次の3つのコストが重なっていきました。
- —不動産取得税:購入時に一度だけかかる、想定より大きい初期コスト。
- —固定資産税:毎年かかる保有コスト。手残りを静かに削る。
- —金利上昇:変動金利で組んでいた場合、返済額そのものが増える。
この3つが重なり、月々のキャッシュフローが想定を下回った結果、直近では損切り売却を進めています。ここでの学びは「ワンルームがダメ」という単純な話ではありません。買う前に「10年後、誰にいくらで売れるか」という出口を設計していなかったこと、変動金利の上昇シナリオを織り込んでいなかったことが本質です。
高所得会社員は、赤字を毎月の給与で埋められてしまうがゆえに、この「静かな失敗」に気づくのが遅れます。だからこそ、買う前に出口(売却シナリオ)と、最悪ケース(空室+金利上昇)を数字で置いておく必要があります。このメンバーは損切りという痛みを払いつつ、その経験を海外輸出+不動産+薬局経営という3本柱ポートフォリオの再設計に活かしています。

06海外輸出と不動産を組み合わせる「順番」の発想
TEKOのメンバーに共通するのは、不動産を単体で見ず、事業(海外輸出)とセットで設計している点です。ここに、高所得会社員が見落としがちな「順番」の発想があります。
事業を先に育てた34歳のメンバーは、海外輸出で月利100万〜最大200万円という事業所得と実績を作り、それを背景に不動産の与信を厚くしました。家賃年収1億円超・月間CF200万円という規模は、給与与信だけでは届きにくい。事業所得という「もう一つの与信源」を先に作ったことで、不動産のスケールが変わったわけです。
逆に、副業を始めて2ヶ月・初月12万円の29歳は、不動産を「必ずやる」と決めつつ、まず海外輸出でキャッシュと実績を積む順番を選んでいます。これは焦って与信を使い切らない、堅実な設計です。
| 順番のパターン | 向いている人 | 狙い |
|---|---|---|
| 事業→不動産 | 副業を先に伸ばせる時間がある人 | 事業所得を与信源に足し、不動産のスケールを上げる |
| 不動産→事業 | 今の給与与信がピークで、時間が取りにくい人 | 高与信のうちに融資枠を確保する |
| 並行 | 本業年収が高く、両方に資金を回せる人 | リスク分散しつつ、どちらが伸びるか見極める |
自分がどのパターンかは、年収・可処分時間・今の与信の状態で決まります。年収1,400万円で時間が取りにくい人と、副業に1日2時間を割ける人とでは、最適な順番が違って当然です。

07「続けられる設計」を先に作れた人の共通点
不動産の与信を厚くする「事業所得」は、一度立ち上げれば自動で回るものではありません。むしろ、続けられるかどうかで結果が二分します。TEKOのメンバー事例を比較すると、事業を軌道に乗せられた人には、いくつかの共通点がありました。
1つ目は、実績が段階的だったこと。あるメンバーの海外輸出の月利は、数千円から始まり、1〜2万円、10万円、30〜40万円、60万円、そして100万円超へと、1年4ヶ月かけて伸びています。最初から大きく賭けたわけではなく、本業実働3〜4時間の職種で、副業に最大2時間を捻出し、本人10品+母5品の1日15品という無理のない体制を積み上げた結果です。
2つ目は、途中でやめなかったこと。年収約700万円の薬剤師メンバーは、家業の廃業危機・自己破産危機というV字回復の局面をくぐり抜けながら、副業月25万円と不動産の融資獲得を実現しています。融資を5〜6回断られても手を止めなかった継続力が、最終的に「与信を使える状態」を作りました。
3つ目は、環境の力を使ったこと。高年収の専門職・営業職でも、社内や業界内の基準だけで判断していると、自分の選択肢を狭く見積もってしまうことがあります。外部の事例や近い属性の人の動き方を参照できる環境は、判断の速度と質を上げます。
| 共通点 | 具体例 | 不動産判断への効き方 |
|---|---|---|
| 段階的な実績 | 月利 数千円→150万円水準(1年4ヶ月) | 事業所得が読める=与信計画が立つ |
| 継続力 | 融資拒否5〜6回でも継続 | 断られても次の金融機関へ動ける |
| 環境の活用 | 近い属性の事例で判断を加速 | 自分の詰まりどころを先読みできる |
不動産を「いつ・どの順番で」始めるかは、この事業側の設計が固まっているかに大きく左右されます。事業のキャッシュフローが読めない段階で不動産の返済を背負うと、両方が中途半端になりやすい。逆に、月利が継続水準で読めるようになってから不動産に踏み込むと、与信も心理的な余裕も違います。
08本業の与信と時間を「資産」として棚卸しする
不動産と事業のどちらから動くにせよ、判断の材料は自分の中にあります。まずは次の5項目を、感覚ではなく紙に書き出して棚卸しします。
- —年収と手取り:額面だけでなく、住宅ローンや教育費を引いた後、投資に回せる実額。
- —可処分時間:本業実働の後に、副業や物件管理に割ける時間。あるメンバーは本業実働3〜4時間の職種で副業に最大2時間を捻出しています。
- —投資に回せる資金:頭金・運転資金・生活防衛費を分けて把握する。
- —家族との合意:配偶者の理解は与信にも実務にも効きます。融資獲得したメンバーの背景には配偶者の支援がありました。
- —今後3年の働き方:転職・独立・転勤の可能性。与信は働き方が変わると一変します。
この棚卸しをすると、「今すぐ動くべき領域」「相談してから動く領域」「まだ動かない領域」の線引きが自分でできるようになります。たとえば、今後1年で転職の可能性がある人は、与信が変わる前に融資枠を先に確保する、という判断が合理的になるかもしれません。
他人の成果額を基準にしない
比較のとき最も危ないのは、他人の「月利150万円」「家賃年収1億円」という成果額を自分の基準にしてしまうことです。同じ年収帯でも、残業時間、扶養、住宅ローン、転勤可能性、学習に使える時間はまるで違います。近い属性のメンバーが「どこで迷い、どこで判断したか」を見るほうが、金額を真似るより何倍も実務に落ちます。
09自分に合う一手を決める判断ステップ
ここまでの軸を、実際に動くための順番に組み直します。
- 棚卸し:年収・時間・資金・家族・3年後の働き方を紙に出す。
- 4軸で候補を採点:与信・キャッシュフロー・出口・空室リスクで、検討中の選択肢を横並びにする。
- 数字を3チェック:売上/利益、一時点/継続、税引前/後で読み直す。
- 順番を決める:事業→不動産、不動産→事業、並行のどれが自分の制約に合うか。
- 近い属性の事例で詰まりどころを先読み:自分に条件が近いメンバーの迷いポイントを確認する。
- 今すぐ/相談してから/まだ動かない、に3分割:行動を急ぐほど確認不足のコストが大きくなる。
この6ステップは、どれか1つを飛ばすと精度が落ちます。特に高所得層は、資金と与信があるぶん、ステップ2〜3を飛ばして「良さそうな物件」に飛びつきやすい。逆に言えば、この順番を守るだけで、損切りメンバーが払ったような数年分の勉強代を避けられる可能性が上がります。
10面談で確認すべきこと:理想論ではなく「今の条件」
最後は行動です。TEKOの不動産コースや面談では、「絶対儲かる物件」を紹介する場ではなく、あなたの年収・与信・時間・家族状況という制約の中で、いま何が現実的かを一緒に確認していきます。近い属性のメンバー事例を前提に、「自分ならどこで詰まりそうか」を先に把握できるのが、独学との一番の違いです。
面談で持ち込むと有効なのは、前章で棚卸しした5項目のメモです。年収と投資可能額、使える時間、家族との合意状況、3年後の働き方——これらが揃っていれば、理想論ではなく、あなたの条件に対する具体的な選択肢の話に進めます。海外輸出を先に伸ばすのか、今の与信で不動産の枠を確保するのか、その順番の相談こそが、面談の中心になります。
不動産も海外輸出も、TEKOの公開面では「稼げる話」として短絡的に扱いません。本業を活かし、現実的なリスクを見たうえで、あなたが選択肢を1つ増やせるかどうか——その一点を大事にしています。まずは自分の5項目を書き出すところから始めてみてください。
関連して読みたい記事・事例
不動産の判断軸をさらに具体化したい人は、次の関連コンテンツも参考にしてください。
- —高所得会社員のための与信の使い方
- —ワンルーム投資の出口設計チェックリスト
- —キャッシュフローの読み方:表面利回りに騙されない
- —海外輸出コースの始め方と最初の3ヶ月
- —事業所得を与信源にするポートフォリオ設計
- —融資が通らないときに見直す3つのポイント
- —不動産取得税・固定資産税の基礎
- —変動金利と固定金利の選び方
公開メンバー事例
自分と近い属性のメンバーが、どこで迷い、どう判断したかを読むと、詰まりどころを先読みできます。
- —34歳・元大手海運から海外輸出と不動産で二軸を作ったメンバーの事例
- —20代後半・半導体営業(年収1,400万円)が副業に踏み出した理由
- —34歳・薬剤師が融資拒否5〜6回を越えて事業承継と両立した話
- —29歳・鉄道会社の電気系職種が海外輸出を始めた最初の2ヶ月
- —ワンルーム投資の損切りを海外輸出+不動産+薬局の3本柱に活かした事例
不動産コースや海外輸出について、自分の条件で相談したい人は面談の申し込みページから、いまの5項目メモを添えてお問い合わせください。
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