不動産をTEKO視点で比較し、自分に合う一手を見極める

アイキャッチ: 高所得の会社員が、不動産・海外輸出・本業という複数の選択肢を天秤にかけて立ち止まっている俯瞰イラスト
TEKO編集部

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内資系製薬→M&A仲介→外資系製薬
「本業+α」を提唱
本業×複業の掛け算によってキャリア・人生にレバレッジを
不動産投資(不動産賃貸業)
海外輸出物販

約16分で読めます

社員として年収が一定以上ある人ほど、資産形成や副収入づくりの選択肢は増えます。一方で「何をやるか」よりも「本業の安定を壊さずに続けられるか」で結果が大きく変わるのも、この層の特徴です。とくに不動産は、一度動くと数千万円規模の融資と十数年単位の保有がついて回るため、勢いで決めると後戻りしにくくなります。

この記事では、不動産という選択肢を、TEKOのメンバーが実際に通ってきた判断を物差しにしながら比較します。表面的に魅力的な利回りや成功額を並べるのではなく、あなた自身の年収・勤務先での立場・使える時間・家族との合意・すでに抱えている資産や負債を前提に、「どの順番で動くと失敗しにくいか」を一緒に見極めていきます。

アイキャッチ: 高所得の会社員が、不動産・海外輸出・本業という複数の選択肢を天秤にかけて立ち止まっている俯瞰イラスト

比較の出発点は他人の結果額ではありません。同じ年収帯でも、残業時間・扶養・住宅ローン・転勤の可能性・学習に使える時間はまったく違います。だからこそ、近い条件の人がどこで迷い、どこで判断したかを見るほうが、自分の一手に落とし込みやすくなります。年収1,000万円クラスの会社員が資産形成でつまずく型もあわせて押さえておくと、典型的な落とし穴が見えてきます。

SUMMARY
この記事では、高所得会社員が不動産で迷う本当の理由、比較の前に:判断を分ける5つの軸、与信という最初の関門 — 年収だけでは決まらないを軸に、不動産投資の判断材料を整理します。
制度・年収・与信・時間・家族条件をばらばらに見ず、同じ意思決定テーブルに置くことが重要です。
最後は、知識の確認で止めず、自分の条件で今日決めることまで落とし込みます。

01高所得会社員が不動産で迷う本当の理由

選択肢が多い層ほど、判断を先延ばしにしても生活が破綻しにくい、という事情があります。年収が高ければ毎月の余剰も大きく、「いつでも始められる」と思えるからです。しかしその安心感こそが、時間を味方につける機会を静かに奪っていきます。

TEKOのメンバーにも、半導体メーカーで装置営業を担当する20代後半・年収1,400万円の人がいます。35歳時点の見込み年収は1,700万円という、客観的には恵まれたキャリアです。それでも本人は「井の中の蛙だった」「自分でかけていたマインドブロックに気づいた」と語り、海外物販や不動産投資へ踏み出しました。高年収でも、同じ会社の中だけで完結する将来像に不安を覚えた、という典型例です。

図解1: 年収は高いが本業一本のキャリアに漠然とした不安を抱える会社員の心理を表す、出口の見えない一本道のイラスト

ここで見るべきは「動かないリスク」と「準備不足で動くリスク」を同時に並べることです。動かなければ生活は安定したまま、しかし選択肢は増えません。準備不足で動けば、融資・税金・空室という形で本業の安定を削ります。どちらか一方だけを恐れると判断を誤ります。

高年収ゆえに見落としやすい3つの前提

  • 余剰資金が多いほど、利回りの低い物件でも「回ってしまう」ため、判断が甘くなりやすい
  • 本業が忙しいほど、保有後の管理や数字の確認を後回しにしやすい
  • 与信が強いと感じていても、既存の住宅ローンや扶養状況で評価は変わる

これらは年収が高い人ほど陥りやすい前提です。TEKOメンバーインタビュー一覧を読むと、年収帯が近くても判断が分かれていることがよく分かります。

02比較の前に:判断を分ける5つの軸

不動産を「やる・やらない」の二択で考えると、必ず後悔します。先に判断軸を分解しておくと、自分の条件に当てはめやすくなります。最低限、次の5つを別々に見てください。

判断軸 / 何を見るか / 高所得会社員がつまずく点 比較
判断軸 何を見るか 高所得会社員がつまずく点
与信 年収・勤続・既存負債・属性 年収だけで通ると過信する
キャッシュフロー 家賃収入−返済−経費の月次収支 表面利回りだけで判断する
時間 本業稼働後に確保できる学習・管理時間 多忙を前提にせず計画する
家族・合意 配偶者の理解・将来の働き方 単独で決めて後で揉める
出口 売却・保有継続・買い増しの選択肢 入口だけ見て出口を考えない
与信
何を見るか年収・勤続・既存負債・属性
高所得会社員がつまずく点年収だけで通ると過信する
キャッシュフロー
何を見るか家賃収入−返済−経費の月次収支
高所得会社員がつまずく点表面利回りだけで判断する
時間
何を見るか本業稼働後に確保できる学習・管理時間
高所得会社員がつまずく点多忙を前提にせず計画する
家族・合意
何を見るか配偶者の理解・将来の働き方
高所得会社員がつまずく点単独で決めて後で揉める
出口
何を見るか売却・保有継続・買い増しの選択肢
高所得会社員がつまずく点入口だけ見て出口を考えない
前提条件
前提: 融資条件、自己資金、管理費、修繕積立金、空室期間を同じ表に置く
計算式
計算: 家賃収入 – 返済 – 管理費 – 修繕積立金 – 税金 – 空室損を確認する
結果
結果: 毎月黒字に見えても、出口損や空室損まで含めて残るかで判断する

この5軸は、片方だけを見ると短期的に魅力的に見えても、長く続けたときに本業や生活を圧迫する可能性をあぶり出します。たとえば与信が強くキャッシュフローが黒字でも、時間が取れなければ管理が崩れます。空室が年に1〜2ヶ月発生するだけで想定年間家賃の8〜16%が失われ、月次の収支は一気に薄くなります。1つの軸の評価が高くても、5軸のうち2つが弱ければ判断は保留すべきです。不動産投資の与信と融資の基礎で与信の考え方を、利回りの数字を正しく読むための入門でキャッシュフローの読み方を補強しておくと、この表が立体的になります。

図解2: 与信・キャッシュフロー・時間・家族・出口という5本の柱で判断のテーブルを支える構造図インフォグラフィック

REAL ESTATE LENS

物件価格・融資・出口を同時に見る。

価格

高止まり前提

安値待ちではなく、今の価格でも成立する条件だけを見る。

融資

属性で二極化

同じ物件でも、年収・勤務先・自己資金で金利と期間が変わる。

出口

売却時を先に置く

表面利回りではなく、残債・税・修繕後の手残りを見る。

読む順番: 価格の高さ → 借りられる条件 → 出口後も残るか

03与信という最初の関門 — 年収だけでは決まらない

不動産で最初にぶつかるのが融資です。そしてここが、年収の高さだけでは突破できないことを示す事例があります。

TEKOの一期生に、34歳・薬剤師として働きながら、父が経営する化粧品OEM企画メーカーにも関わる年収約700万円のメンバーがいます。この人は融資を5〜6回断られ続けたうえで、ようやく獲得にこぎ着けました。年収700万円は決して低くありませんが、それでも一度では通らなかったのです。背景には家業の財務状況や属性評価があり、与信は「年収」という単一の数字ではなく、勤務先・勤続・既存の負債・連帯する事業の状況まで含めた総合判定であることが分かります。

図解3: 融資審査で年収以外の複数項目(勤続・負債・属性・事業状況)が審査テーブルに並べられ、総合判定される様子の図解

裏を返せば、年収1,400万円の会社員のほうが、年収700万円の自営寄りの人より融資で有利になることは珍しくありません。安定した給与所得と勤続は、金融機関にとって読みやすい属性だからです。つまり、高所得会社員にとって与信はむしろ「武器」になり得ます。ただしその武器は、住宅ローンを大きく抱えていたり、転職直後だったりすると鈍ります。

投資用融資の一般的な目安も、比較の前提として押さえておきましょう。自己資金は物件価格の1〜2割、返済期間は20〜35年、金利は変動で年1〜2%台が目安とされ、年収の何倍まで借りられるかは金融機関ごとに差があります。年収1,400万円なら借入余力は大きく見えますが、すでに35年・数千万円の住宅ローンを組んでいれば、その分だけ投資用の枠は圧縮されます。年収700万円のメンバーが5〜6回断られたのも、年収の絶対額より、属性の組み合わせと既存負債の読み方が一致しなかったからです。

ここで大事なのは、断られた回数を失敗ではなく「条件の不一致」として読むことです。先のメンバーは5〜6回の否決を経て、自分が通る金融機関と条件を見つけました。融資審査でよく見られる項目の整理を参考に、自分の属性で何が評価され、何が引っかかるのかを先に棚卸ししておくと、無駄な打診を減らせます。

04キャッシュフローと「数字の読み方」 — 売上・利益・継続水準を分ける

数字が出ている事例を見るときに、最も誤読しやすいのが「その数字が何を指しているか」です。売上なのか、利益なのか、税引前なのか、一時的なピークなのか、継続的に出ている水準なのか。これを分けずに比較すると、判断を大きく誤ります。

海外輸出に1年4ヶ月強取り組むあるメンバーの月利推移は、その読み方を教えてくれます。数千円から始まり、1〜2万円10万円、30〜40万円、40〜50万円60万円、そして100万円超へと伸び、撮影時点では150万円水準に達していました。ここで重要なのは、最後の「150万円」だけを切り取らないことです。この数字は1年以上の積み上げの先にあり、しかも本人10品/日に加えて母が5品/日、合計15品/日を出品する体制で支えられています。本業の実稼働3〜4時間に対して副業は最大2時間という時間配分も、数字を読むうえで欠かせない前提です。

図解4: 月利が数千円から150万円水準まで段階的に伸びていく折れ線グラフと、その下に積み上がる作業量・体制を示すインフォグラフィック

不動産でも同じです。元三大海運グループで連結決算を担当していた34歳のメンバーは、家賃年収1億円超・月間キャッシュフロー200万円という規模に到達していますが、これは「保有後」に積み上がった数字であって、買った瞬間に出るものではありません。同じ人の海外輸出は月利最大200万円・安定100万円。規模の大きい数字ほど、それが入口の数字なのか、何年もの保有・運用の結果なのかを区別する必要があります。海外輸出で副収入をつくる進め方とあわせて見ると、フローの事業とストックの不動産で数字の意味がどう違うかが整理できます。

不動産の利回りも同じ罠があります。広告に表面利回り6〜8%と書かれていても、固定資産税(標準税率1.4%)・管理費・修繕積立金・原状回復費、そして空室期間を差し引いた実質利回りは、2〜4%まで下がることが珍しくありません。表面の8%と実質の3%では、20年30年と保有したときの累積差は数百万円規模になります。利回りという1つの数字も、表面か実質かで意味がまるで違うのです。

数字を比較するときは「いくら稼いだか」より先に、「それは売上か利益か」「一時的かを継続水準か」「どれだけの時間と体制で出ているか」を確認する。

05失敗から学ぶ — ワンルーム投資で起きたこと

成功額より学びが大きいのは、つまずいた事例です。先ほどの海外輸出メンバーは、3年前にワンルームマンション投資を経験しています。そこで実際に負担したのが、不動産取得税・固定資産税、そして金利上昇です。結果として直近では損切り売却を進めていました。

図解5: ワンルーム投資で取得税・固定資産税・金利上昇のコストが利回りを侵食し、損切りに至る流れを示す警告色のフロー図

この事例が示すのは、利回りという表面の数字だけで決めると、保有後に発生する税・修繕・金利変動、そして売却時の選択肢の狭さを見落とす、ということです。区分マンション1戸では、もともと月数千円〜数万円ほどの薄い収支であることも多く、変動金利が1%上がるだけで簡単に赤字へ振れます。購入時にうたわれる利回りは、不動産取得税や毎年の固定資産税(標準税率1.4%)を十分に織り込んでいないことがあります。とくにワンルームは流動性が限られ、売りたいときに希望価格で売れるとは限らず、損切り幅が数十万円〜数百万円に膨らむこともあります。ワンルーム投資で起きやすい誤算に典型的な失敗パターンをまとめています。

ただし、この経験は無駄ではありませんでした。当のメンバーは損切りを通じて不動産の現実を学び、そのうえで改めてTEKOの不動産コースに参加し、海外輸出・不動産・薬局経営の3本柱ポートフォリオを構想しています。失敗を一度で退場の理由にせず、次の設計図に組み込んでいるのです。3本柱ポートフォリオという発想は、単発の投資ではなく複数の収入源を組み合わせる考え方として参考になります。

06順番の設計 — 不動産を「最初」にするか「次」にするか

不動産をやるかどうかと同じくらい大事なのが「いつやるか」です。手元の資金や与信、時間の状況によって、最初の一手にするか、別の事業で実績を作ってからにするかが変わります。

29歳・鉄道会社の電気系職種で、TEKO6期生のメンバーは、この「順番」をはっきり選んだ例です。中学から電気系を専攻し、大学2年頃から「鉄道+電気」で将来設計してきた人ですが、2025年8月に海外輸出を開始し、初月で12万円を達成しました。1日10出品でジャンルを絞らず、ウォッチ数の蓄積データから売れ筋を見極める、という地道な進め方です。そして不動産コースについては「必ずやる予定」と語っています。つまり、まずキャッシュを作る事業で足場を固め、不動産は次の段として位置づけているわけです。

図解6: 「海外輸出で足場を固める→与信と資金を整える→不動産へ進む」という段階設計を、階段状に示すロードマップ図

一方、元海運のメンバーのように、海外輸出と不動産を両輪で回している人もいます。海外輸出で得たフロー収入が与信や自己資金を補強し、不動産のストック収入が安定をもたらす、という相互補完の形です。月100万円規模の安定収入をそのまま自己資金に回せば、年1,200万円ペースで原資が積み上がり、頭金1〜2割の物件に届くまでの期間を大きく縮められます。どちらが正解ということではなく、自分の現在地によって順番は変わります。28歳で年収1,000万円に届きながら福岡へのUターンで500万円まで下がった時期を経て、いまの規模に至った同じメンバーの歩みは、収入が一度下がっても設計次第で挽回できることを示しています。

順番を決めるときの目安

  • 自己資金と与信がまだ薄いなら、フロー型(海外輸出など)で足場を作ってから不動産へ
  • すでに与信・資金が整っているなら、不動産を早めに始めて時間を味方につける
  • 本業が多忙な時期は、管理負荷の小さい一手から始め、繁忙が落ち着いてから広げる

本業を壊さず副業を続ける時間設計を読むと、限られた時間で順番を組む具体策が見えてきます。

PROPERTY FILTER

買う前に通す条件と、保留する条件を分ける。

買う前に通す

  • 金利上昇後も手残りが残る
  • 空室・修繕を見込んでも耐える
  • 出口価格を保守的に置ける

保留する

  • 表面利回りだけで見ている
  • 自己資金の余白がない
  • 管理・修繕の前提が曖昧

不動産コースで見るべきなのは、買えるかではなく、保有中と売却時に崩れないか。

07TEKOメンバーの条件別比較表

ここまでの事例を、条件別に並べてみます。年収・職種・本業の忙しさ・選んだ順番が違えば、最適な一手も変わることが一目で分かります。

属性 / 年代 / 年収・実績 / 本業の状況 / 選んでいる順番 比較
属性 年代 年収・実績 本業の状況 選んでいる順番
半導体メーカー装置営業 20代後半 年収1,400万円(35歳見込1,700万円) 高年収・多忙 本業を保ちつつ海外物販・不動産を検討
元三大海運・連結決算担当 34歳 家賃年収1億円超/月CF200万円・海外輸出月利安定100万円 独立後 海外輸出と不動産の両輪
薬剤師+家業 34歳 年収約700万円・副業月25万円 兼業・多忙 融資を5〜6回経て不動産へ
鉄道会社電気系職種 29歳 海外輸出初月12万円 会社員・地方在住 まず海外輸出、不動産は「必ずやる予定」
薬剤師(海外輸出1年4ヶ月) 30代 月利150万円水準・1日15品体制 本業実働3〜4時間 ワンルーム損切り→3本柱を再設計
半導体メーカー装置営業
年代20代後半
年収・実績年収1,400万円(35歳見込1,700万円)
本業の状況高年収・多忙
選んでいる順番本業を保ちつつ海外物販・不動産を検討
元三大海運・連結決算担当
年代34歳
年収・実績家賃年収1億円超/月CF200万円・海外輸出月利安定100万円
本業の状況独立後
選んでいる順番海外輸出と不動産の両輪
薬剤師+家業
年代34歳
年収・実績年収約700万円・副業月25万円
本業の状況兼業・多忙
選んでいる順番融資を5〜6回経て不動産へ
鉄道会社電気系職種
年代29歳
年収・実績海外輸出初月12万円
本業の状況会社員・地方在住
選んでいる順番まず海外輸出、不動産は「必ずやる予定」
薬剤師(海外輸出1年4ヶ月)
年代30代
年収・実績月利150万円水準・1日15品体制
本業の状況本業実働3〜4時間
選んでいる順番ワンルーム損切り→3本柱を再設計

この表で注目してほしいのは、年収700万円のメンバーが融資に苦戦した一方で、年収1,400万円の会社員が比較的有利になり得るという与信の逆転や、同じ薬剤師でも「不動産で損切り→再設計」と「これから不動産」で位置が違う点です。比較するべきは結果額ではなく、そこに至る制約条件です。不動産投資カテゴリの記事一覧で他の事例も横断すると、自分に近い型が見つけやすくなります。

08TEKO視点 — 近い条件のメンバーを物差しにする

TEKOの不動産コースが大切にしているのは、買う前の物件選定だけでなく、保有後の収支と本業への影響まで含めて判断することです。利回りの高さや成功額の大きさを煽るのではなく、本業を活かしながら現実的なリスクを見たうえで、次の選択肢を増やせるかを重視します。

そのために最も有効なのが、自分と条件が近いメンバー事例を物差しにすることです。年収・職種・時間の制約・家族状況まで含めて近い人が、どこで迷い、どこで判断したかを見れば、自分が詰まりそうなポイントを先回りできます。年収1,400万円で多忙なら同じ高年収・多忙のメンバーを、与信に不安があるなら融資を5〜6回経て突破したメンバーを、時間が取れないなら本業3〜4時間・副業2時間のなかで1日15品の体制を作ったメンバーを、副業を月25万円まで伸ばした段階の人ならその次の不動産への進み方を、といった具合に参照先を選びます。29歳で初月12万円から始めた人のように、スタートの数字が小さくても順番さえ間違えなければ前に進めます。

ここで注意したいのは、条件が違う人の成功例をそのまま真似ないことです。家賃年収1億円という数字は魅力的ですが、それは元海運で連結決算を担当していた人が、海外輸出のフロー収入と長年の運用を重ねた結果です。前提が違えば再現条件も違います。家族の合意を得ながら資産形成を進めるも、配偶者の理解という見落とされがちな前提を埋めるのに役立ちます。

09あなたの次の一手を決めるステップ

最後に、ここまでの判断軸を自分の状況に落とし込む手順を示します。順番に進めれば、勢いではなく根拠で一手を選べます。

1
年収・可処分時間・投資に回せる資金・家族との合意・今後3年の働き方を紙に書き出す
2
5つの判断軸(与信・キャッシュフロー・時間・家族・出口)に照らし、現状を採点する
3
「今すぐ動く領域」「相談してから動く領域」「まだ動かない領域」の3つに仕分ける
4
自分と条件が近いメンバー事例を読み、詰まりそうなポイントを先に把握する
5
個別面談で、理想論ではなく「いまの条件で何が現実的か」を確認する

不動産は、入口を間違えなければ本業の安定を支える強い選択肢になります。逆に、利回りや成功額だけで飛び込むと、税・金利・空室・売却の壁で本業まで揺らぎます。だからこそ、最初の一手は「比較」から始めてください。近い条件の人がどう判断したかを物差しにすれば、自分にとっての現実的な一歩が見えてきます。

具体的に動き出すなら、不動産コースの考え方で保有後まで見る判断の枠組みを確認し、TEKOの個別面談についてで自分の条件に引き寄せた相談に進むのがよいでしょう。理想の数字を追うのではなく、いまの自分の制約のなかで再現できる一手を、一緒に見極めていきましょう。

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