「早期退職の波は避けられない」30代前半年収1000万円大手製薬会社MRの海老どんさんが語る製薬業界のキャリア戦略とは【TEKO独占インタビュー】
海老どんさん
海外輸出コース5期生 / 不動産コース
化学系企業から製薬営業へ──年収だけでは埋まらなかった不安
大学で化学を専攻し、流れのままに化学系企業へ入社した海老どんさん。しかし2年半が経ち、課長や部長がイキイキ働いているように見えなかったこと、35歳・40歳の自分が容易に想像できてしまったことが転職の引き金になった。製薬業界の友人の年収に驚き、異業種への転職を決断。30代半ばで年収1,100万円に到達したものの、製薬業界では内資・外資を問わず早期退職が相次ぎ、営業職そのものの縮小が進んでいた。
実際に自社でも早期退職が実施され、残った社員の多くは「転職先がなくて会社にしがみつくしかない」状態だったという。ポジションを期待して残った若手が、結局望んだ配置にはつけなかった事例も目にした。年収の不満は解消されても、会社の歯車としていつ蚊帳の外にされるか分からない──その恐怖は、収入額では打ち消せなかった。
1年間の停滞と、面談即決に至った判断基準
将来への漠然とした不安を抱えながらも、海老どんさんは1年間、夜のYouTubeやネットサーフィンに時間を費やしていた。MBAや英語学習も頭をよぎったが、「手段が目的化している」と自覚しており、腑に落ちないまま動けずにいた。30代半ばで大きな方向転換は難しいという焦りと、何を売りたいのか明確でないまま資格取得に走る危うさのあいだで、身動きが取れなくなっていた。
転機はX経由で紹介を受けたことだった。面談前にプロパー八重洲の発信を遡り、内容の一貫性にブレがないことを確認。面談でも説明と意思が明確で、即答で入会を決めた。1年間の情報収集では動けなかった人間が、発信者の一貫性と面談の明瞭さという二つの軸で判断し、その場で意思決定できたのは、漫然と迷い続けた時間が逆に判断基準を研ぎ澄ませていたからだろう。
先行者の型に乗る──4ヶ月で月利30万円までの実績推移
海外輸出に取り組み始めた初月は赤字。設定完了直後のマイナス1万円からスタートし、1ヶ月目にプラス2万円、2ヶ月目に10万円、3ヶ月目に20万円、4ヶ月目には30万円まで月利が伸びた。当初の目標は「1年後にプラス20万円」だったが、大幅に前倒しで達成している。
海老どんさんが意識したのは、独自のやり方を模索するのではなく、まず先行者の型を忠実に再現することだった。本業の営業でも、先行者を真似てから自分のプラスを足すスタイルで成功体験を積んできた経験がある。TEKOのロードマップに素直に乗り、講師陣が端々で伝える要点を自分で汲み取って広げていく。その姿勢が、短期間での実績につながっている。
夜21時からの固定枠と、妻との分業体制
家族を持つ会社員が副業時間を確保するために、海老どんさんが組んだのは明確な時間割だった。朝7時半から9時で会社メールを処理し、9時から19時は本業。19時から21時は子どもとの食事や寝かしつけにあて、21時から深夜1時を海外輸出の固定作業時間としている。本業の隙間時間にはメール返信などの軽作業も入れ、出品目標を達した余剰時間で不動産の勉強にもあてる設計だ。
妻との協力体制も段階的に進化している。当初は海老どんさんが出品・リサーチを担当し、妻が梱包を受け持っていたが、関税の影響もあり、現在は海老どんさんが無在庫、妻が有在庫を担う形に役割を再編した。TEKOの上位メンバーが家族持ちでもフル稼働している環境に触れ、「言い訳できない」と感じたことが、時間確保の習慣化を後押ししている。
会社の歯車から抜け出した先に見えたもの
入会から4ヶ月、海老どんさんが最も変化を実感しているのは「会社への依存度」だ。半年前は指示されたことをこなし、成果が出ても大した還元はない歯車だった。今は500円や1,000円の商品であっても、自分の判断で仕入れて自分の収益にする感覚がある。その延長で事業を展開しているという実感が、本業への取り組み方にも波及し、限られた時間で成果を出す仕組み化を意識するようになった。
もう一つの変化は、漠然とした時間が減ったことで不安そのものが小さくなったことだ。NetflixやYouTubeをなんとなく見ていた時間は消え、24時間の中に余白がほとんどない。漠然とした時間が減ると漠然とした不安も薄れ、代わりに子どもの教育費や将来の選択肢について具体的に考える余裕が生まれた。「何かを始めるのに遅いということはない。決めたことを自分でやりきる」──30代半ばから動き始めた海老どんさんの言葉には、1年間の停滞を経たからこその実感がこもっている。
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