年収1000万30代外資製薬MR「年収は高いが会社依存はリスク」ゆきもるさんが語る人生のトータルの幸福を最大化させるキャリア戦略とは?
ゆきもるさん
海外輸出コース4期生 / 不動産コース
年収1000万の外資製薬MRが抱えていた、数字では測れない不安
ゆきもるさんは31歳、外資系製薬会社で2社目のMRとして働いている。前職での実績が転職先の求める経験と合致し、年収は700万円から1000万円へ。自分でスケジュールを組める裁量の大きさ、福利厚生の手厚さ。傍から見れば、キャリアは順調そのものだった。
しかし、製薬業界には早期退職という現実がある。よく飲みに行っていた同僚の会社でも実施されていた。身近に起きているからこそ、「自分がそうなったときの心理的な安全性」を確保したいという思いが、年収の高さとは別の次元で芽生えていた。
地方配属で知った「住む場所を選べない」という制約
副業を始めたもう一つの理由は、新卒時代の地方配属だった。首都圏出身のゆきもるさんにとって、娯楽の少ない寒冷地での生活は想像以上のギャップだった。休日は英語の勉強と筋トレ。自己研鑽に充てられたという見方もできるが、住みたい場所に住けないという事実そのものが重くのしかかっていた。
新人時代は経験が浅く、すぐに転職もできない。望まない土地への配属を受け入れるしかなかった。その経験が、「副業である程度稼げていれば、年収を下げてでも辞めるという選択肢が取れる」という考えにつながった。トータルの人生の幸福を考えたとき、居住地の自由は年収と同じくらい重要なファクターだった。
ペイオニア接続トラブルで1ヶ月停止、それでもやめなかった理由
2024年3月に入会し、トレカ物販を始めた。しかし初月から躓いた。銀行とペイオニアの接続がうまくいかず、1ヶ月間まったく稼働できなかった。eBayの操作もメルカリとは違い直感的ではなく、マニュアルを見ながらの作業が続いた。3月、4月はほぼ動けないまま過ぎていった。
それでも続けられた理由を、ゆきもるさんは率直に語る。「お金を払っているから、回収しなかったらダサい」。月5万円でも稼げていれば長期的には大丈夫。やめなければ失敗はない。派手な信念ではないが、この地に足のついた考え方が、9ヶ月後に月利28万円という当初の想定を大きく超える成果につながった。
サラリーマンだけでは見えなかった世界と、会社への感謝
副業を通じて最も大きかった変化は、世界の広さを知ったことだった。トレカだけで生計を立てている人がいる。サラリーマンだけが人生の正解ではなく、いろんな生き方がある。その事実に触れたことで、会社に依存する思考から少しずつ離れることができた。
同時に、事業者の大変さも知った。サラリーマンは失敗しても一定の給料がもらえるが、事業ではミス一つで売上が消えることもある。その厳しさを間近で見たからこそ、製薬会社という安定した環境への感謝が深まった。副業があることで本業でも攻めたキャリア設計ができる。会社で嫌われないよう無難に過ごしていたかもしれない自分から、一歩踏み出せるマインドが生まれていた。
「井の中の蛙になりようがない」環境で感じる、まだまだという刺激
ゆきもるさんがこの環境で最も価値を感じているのは、高年収で優秀な会社員が集まっていることだった。普段の生活ではなかなか出会えない企業で働く人たちと話せる。月に100万円以上の利益を出しているメンバーもいる。「井の中の蛙になりようがない」「ここにいると自分はまだまだだなとずっと感じられる」。その刺激が、成長の原動力になっている。
製薬会社に勤めていると、時間に余裕がある人も多い。もし自分の中に譲れないもの――住む場所、働き方、生き方のこだわり――があるなら、副業はそれを守るための一つの選択肢になる。居住地を選べるということが、勤め人にとってどれほど大きな幸福か。ゆきもるさんの9ヶ月は、その問いに対する一つの答えだった。
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