「医者の見通しは明るくない」30代年収2,000万円医師が語る医師キャリアの現実と副業の選択とは?【TEKO独占インタビュー】
てぃけさん
海外輸出コース3期生 / 不動産コース
年収2,000万円の医師が抱える、構造的な将来不安
30代中盤、勤務医。年収はおよそ2,000万円。数字だけ見れば恵まれた環境に映るかもしれない。しかし、てぃけさんの実感は異なる。税金や社会保険料の負担は年々重くなり、手取りで見ると「思ったほどの実入りではない」という。加えて、医療業界全体の構造変化――社会保障費の増大や診療報酬の抑制――を肌で感じるなかで、「今後の医師の見通しはそんなに明るくない」という認識に至った。
以前は医師としてのバイトや医療関連のライティングなど、本業の延長線上で収入を補っていた時期もある。ただ、それらはいずれも時間を切り売りする労働集約型の働き方だった。忙しさに見合った対価は得られても、根本的な構造は変わらない。「ずっとバイトで時間を切り続けるよりも」という思いが、本業とは別の収入の柱を模索するきっかけになった。
noteを買って一度断念、3期生募集で再び動いた
きっかけはXだった。以前からプロパー八重洲のアカウントをフォローしており、発信内容に関心を持っていた。最初はnoteを購入し、そこに書かれた流れに沿って独学で始めようとした。しかし、わからないことを聞ける相手がいない孤独感と、日々コツコツ続ける難しさに直面し、一度は断念している。
転機は2024年9月、海外輸出コースの3期生募集だった。合同説明会に参加したところ、漠然としていた不安がかなり解消され、具体的なイメージが持てたという。「次やるなら、教えてもらえるコミュニティに入らないと自分の性格上無理だ」と判断し、入会を決めた。独学では続かなかった経験が、環境選びの基準を明確にした。
初月売上100万円。計算するまで気づかなかった手応え
海外輸出では、海外のマーケットプレイスでリサーチした商品を国内で仕入れ、海外のバイヤーへ届ける。てぃけさんは無在庫販売の形式で取り組み、購入が入ってから国内で商品を調達し、梱包・発送を行っている。初月の売上は100万円を超え、利益は消費税の還付を含めて約18万円。「計算するまでそこまでいっているとは思わなかった」というのが正直な感想だった。
2ヶ月目は本業の繁忙と重なり稼働が落ちたものの、売上約65万円、利益は11万円超を維持した。今後は作業工程を細分化し、外注に委託していく方針だという。他の副業と比較しても、海外輸出は口座の維持費用以外にほぼ初期投資がかからない点を、医師として多忙ななかでも始められた要因のひとつに挙げている。
寝かしつけ後の2〜3時間と、続けるための仕組み
妻が育休中、子どもは保育園に通う家庭環境のなかで、てぃけさんが副業に充てられるのは子どもの寝かしつけが終わった夜の2〜3時間だ。以前は自由に使えていたその時間を、今はすべて作業に回している。「遊びの時間はしばらくない」と割り切っているが、ひとりで黙々と続けるのはやはり厳しい。
支えになっているのは、グループチャットの存在だった。深夜の時間帯でも出品やトラブル対応に取り組んでいるメンバーの姿が目に入ると、「自分も今日やらなきゃ」という気持ちが湧く。また、取引上のトラブルへの恐怖感――アカウント評価の低下やバイヤーとの問題――に対しても、講師や先輩方が「こんな質問していいのかな」というレベルの内容にも丁寧に答えてくれることで、不安が和らいでいるという。
副業という「もう一本の柱」が、本業の選択肢を広げる
てぃけさんが見据えているのは、ある程度の副業収入が安定した段階での転職だ。現在の職場は忙しく、待遇面でも満足とは言えないが、業務内容への興味から続けてきた。ただ、「正直そろそろかな」という感覚がある。もっと時間に余裕のある環境に移り、副業の規模を拡大することで、医師としての将来不安を払拭したいと考えている。
会社員や雇われの立場にある多くの人にとって、今の環境が20年、30年続く保証はない。てぃけさんはそう指摘したうえで、副業で自力でマネタイズできる力を持っていれば「本業で何かあっても怖くないし、逆に大胆なキャリアチェンジもできる」と語る。副業は生活費の足しではなく、本業側の選択肢を広げるための構造的な備え。年収2,000万円の医師がたどり着いたのは、そういう結論だった。
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